2011年07月08日

2011/07/06 食と農のフォーラム2011講演会「銀座ミツバチ物語」【報告】

7月6日(水)、チャペルにて、政治経済学部が主催する講演会 食と農のフォーラム2011「銀座ミツバチ物語〜美味しい景観づくりのススメ〜」が行われ、約200人の政治経済学部の学生や地域の方が講演に耳を傾けました。

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講演者 田中淳夫氏


講演者の田中淳夫氏は、銀座にある株式会社紙パルプ会館の常務取締役を務めるかたわら、NPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」副理事長及び、代表世話人として活躍されています。

銀座のビルの屋上でミツバチを飼う「銀座ミツバチプロジェクト」は2006年、ビルの屋上を探している養蜂家がいるということを知ったことから、銀座周辺の有志が集まってスタートしたプロジェクトです。
田中氏は、当初ビルのテナントを一軒一軒回り、ハチに大きな危険性が無いことや、理解を得るための地道な説得から入った経験を語られました。

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養蜂の様子を紹介する田中氏


こうした成果から、一年目の2006年には150kgの採蜜量であったハチミツが、2010年には900kgにまで膨れ上がり、このハチミツを使ったカクテルや、お菓子などが銀座のお店に並びました。
ミツバチプロジェクトではハチミツだけではなく、ハチが蜜を取るための植物を植えるビーガーデンという庭作りも行っており、景観においても大きな貢献をしています。

田中氏は、こうしたミツバチプロジェクトを全国に広げる活動を行い、現在札幌、名古屋、梅田、小倉など多くの都市でハチが飼われています。
こうした全国の各地域とのつながりから、食について考え、地域の物産を食べるお祭り「ファームエイド」や、福島県へ銀座のバーテンダーなどを派遣して被災者とお花見を楽しむイベントなど、様々な企画が行われています。

最後に田中氏は、ミツバチから始まったこのプロジェクトの社会貢献の大きさについて、「地域だけでは解決できないことも、つながることで解決できる」と話し、締めくくりました。
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2011年06月08日

ペットボトルのキャップ回収、ポリオワクチンの提供に貢献

6月1日、コミュ二ティ政策学科のアセンブリーにて、ペットボトルのキャップ回収を行った学生たちが学科長 平先生より表彰されました。


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平先生、表彰された学生たち、清澤先生


表彰されたコミュ二ティ政策学科 経営管理学ゼミの学生たちは、学内でのペットボトルのキャップの分別回収活動を提案し、学内のクリーン運動、資源のリサイクルに尽力しました。

この活動は、環境問題への取り組みという側面だけではなく、リサイクル活動を通しての地域との交流、発展途上国への援助といった様々な役割を果たしています。

キャップ回収には学内の学生・教職員のみならず、近隣の住民の方々がヴェリタス祭(聖学院大学の学園祭)にて持参したキャップとマイ箸のプレゼントを交換するなど、地域からの大きな協力のもと実現しました。

また、集められたキャップは1kg(約400個)あたり15円でリサイクル業者に売却、うち10円がポリオなどのワクチン代としてNPO「世界の子どもにワクチンを日本委員会」へ寄付されました。
学生たちの集めたキャップは103.9kg(約41,560個)にのぼり、52人分のワクチン代を寄付するにいたりました。


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2011年05月26日

【講演会のお知らせ】銀座ミツバチ物語 ―美味しい景観づくりのススメ―

講演会「銀座ミツバチ物語 ―美味しい景観づくりのススメ―」

「銀座で美味しいハチミツが本当に採れたら、おもしろいよね」奇想天外な好奇心が“小さな命”と巡り合い、大都会の真ん中を里山に変えた。都市、里山、奥山を結ぶサスティナブル(持続可能)な社会の実現を目指して今日も「銀ぱち」たちと奮闘する銀座ミツバチプロジェクト田中淳夫氏による講演会。


日 時:2011年7月6日(水)11:00-12:30

場 所:聖学院大学チャペル(〒362-8585 埼玉県上尾市戸崎1-1)

講 師:銀座ミツバチプロジェクト 田中淳夫氏

費 用:無料(申込不要)

主 催:聖学院大学政治経済学部コミュニティ政策学科(担当:コミュニティ政策学科教授 大高研道)

11.06.7追記
ひらめき上尾昼市同日開催!(12:30〜14:00 チャペル前広場)
*上尾市等の各種旬野菜、ジェラード、手作りジャム等。


かわいいチラシは、コチラ


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2011年03月08日

コミュニティ政策学科学生インタビューその2

コミュニティ政策学科学生インタビューその2

本日は普段大学案内などでは聞けないような生の学生の声を聞きたいと思い、今回インタビューをすることになりました。
質問者の、日本文化学科の比嘉雄介、答えるのは、コミュニティ政策学科の櫻井理彩です。


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2年生櫻井理彩さん


―それではまず最初の質問なのですが、今現在櫻井さんは大学生活をどのように送っていますか?

私は大学のアドミッションセンターで働いてたり、地元のほうでも働いていたりと、人と関わることが好きなので、アルバイトでいろんな人と関わっています。またコミュニティ政策学科は、政治経済学部のなかの学科なので、仕事やお金に関することは、やるべきかな、と感じているので、働いています。

―コミュニティ政策に入る前と比べて、櫻井さん自身に何か変化はありましたか?

高校の頃は普通科で、普通の授業を受けていたのですが、大学で専門科目を勉強しているので、新聞読んでみようかなど、興味の幅が広がりました。

―ちなみにコミュニティ政策の先生で、個人的にお勧めする先生はいますか?

金融論を担当している鈴木真実哉先生が私のゼミの先生なんですけど、フレンドリーに接してくれて、ゼミの中でも慕われている、とてもいい先生です。

―ちなみに、金融論とは?

今のところは自分たちが気になった記事を調べて感想を述べることで、自分の興味や関心の幅を広げようとしています。

―なるほど。ではここでちょっと話題を大学から離れて休日は何をしていますか?

先ほど言ったようにアルバイトなどに精を出しているんですけど、アルバイトがないときはショッピングに行ったりなどして、そこで小物や服などをチェックしています。
ファッション紙なども見ていますが、流行には乗っからず自分の好きな格好を貫いています。自分の道を行く、みたいな。だからファッションには結構こだわっています。

―地元でのアルバイトとアドミッションセンターのアルバイトではどのような違いがありますか?

地元のアルバイトは、かなり大変で、肉体的や精神的に辛いこともあるのですが、私自身人間関係の構築を大切にしているので、充実しています。
アドミッションセンターでは、大学内の空き時間などで出来るので働きやすいです。それと学内で働いていることから自分とは違う学科の人たちと仲良くできることが良いですね。

―ちなみアドミッションセンターの仕事はどのようなことをやっていますか?

オープンキャンパスもアドミッションセンターの仕事なんですけど、夏は高校生の方が多く参加して、しかも暑いので、実はちょっとそこは辛いです。でも自分たちの後輩になるかもしれない高校生やほかの学科の人もいるので、回数を重ねていくと顔馴染みとなる人も出てくるので、その人たちと会うのが密かな楽しみです。

私はよく教員が直接高校生と話す個別相談をよく担当するのですけど、自分の学科の先生以外と顔を合わせることも多いので自然と仲が良くなって、オープンキャンパスが終わった後でも顔を覚えてくれるので自然と声をかけてくれます。そこが嬉しいですね。

ほかには、アドミの事務所で、書類整理や資料作成の送付を行っています。ちょっと内職っぽい仕事もあります。

―アルバイトからまた大学に話は戻るんですけど、今までどのような大学生活を送ってきたかを先ほど聞きましたが、ではこれからの大学生活ではどのようなことにチャレンジしてみたいですか?

今六月にある簿記と秘書検定に向け勉強に励んでいます。
今まで大学生活を謳歌して大学の講義だけで満足していたんですけど、これからはそれだけではなくて資格もとって就職活動に望めたらいいな、と考えています。

ただ二つ同時に勉強しているので、どちらかがおろそかになるかもという不安はあります。

―これからはどうしたいですか?

将来税理士を目指していますので、頑張っていきたいです。

―では、これから大学へと進学する高校生に向けて一言。

大学は遊べるけど、頑張るとさらに楽しいよ!


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コミュニティ政策学科学生インタビューその1

コミュニティ政策学科には、公務員や学校の先生、一般企業やNPO法人で働くなど非常に幅広く様々な目標を持った学生が集まっています。
今回はそのなかで公務員の消防士を目指しているコミュニティ政策学科1年の越川翔吾さんにお話を伺いました。


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1年生 越川翔吾さん



幼いころから消防士になりたいという夢を持っていたということですが、いつごろからどのようなことがきっかけで消防士を目指そうと思っていたのですか?

越川:はっきりとは覚えていないのですが、幼稚園の時に書いた「将来の夢の本にはすでに「消防士」と書いていました。
以前近所で大きな家事が発生したときに消防隊の方がかけつけてくれた現場を見て感動しました。
また、消防隊の方にお話を伺う機会をいただいたり、職場体験を通じて消防士の仕事を実際に体験したりするなかで、今まで憧れでしかなかった「消防士」のイメージを間近で体験し想像以上に大変な仕事であることが分かったのですが、それでもやはり消防士になりたいという思いが強くなり、消防士になることを決意しました。

そうだったのですか。職場体験ではどのようなことを体験したのですか?

越川:職場体験ではまず、前日の報告から始まるのですが、整列の仕方から施設の見学、実際に防火服を着せていただいたり、放水体験をさせていただいたりもしました。
また、救出に出動した救急車の中も見せていただき、非常に衝撃的な体験でしたが消防士の仕事に対する意識を高めてくれる貴重な体験をすることができました。
消防士の仕事の真実を知っても、やはり「俺は消防士になるんだ!」と強く思うことができました。

それはとても大きな体験でしたね。消防士になるためには公務員の資格を取得するための勉強をしなければならないようですが、越川さんは現在どのような勉強をしているのですか?

越川:元々高校生のころから公務員試験の勉強を始めていたのですが、大学では1年生の秋学期に公務員特攻という事業で市政のリアルについて学んだり、公務員講座で試験対策の勉強をしたりしています。

公務員試験は出題される科目がとても幅広く、勉強しなければならないことが沢山あって大変だと思うのですが、休日にも予備校に通ったり、勉強をしたりしているのですか?

越川:もちろん勉強をしますが、よくスノーボードをしに行ったり、いろいろな映画を観たりとプライベートも充実させています。


越川さんのように一度に多くのことに挑戦することは簡単にはできないことのように思うのですが、「やらなければならないこと」と「やりたいこと」を上手に平行する自分なりのコツなどはありますか?

越川:休みの日にも何も予定を立てずにただ過ごすのではなく、1日1日の計画や目標を自分の中に立てて少しずつ実行するようにしています。

最後に高校生のみなさんにメッセージをお願いします。

越川:勉強や趣味、遊びも大切ですが、俺は「友達」が一番大事だと思っています。友達は大学生活を充実させてくれる存在なので今までの友達はもちろん、大学でできた友達や自分の周りにいる人を大切にしてください。

posted by webmaster at 17:32| 学生インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【動画】コミュニティ政策学科1年生〜4年生 リアル学生インタビュー

入学前準備教育の学生スタッフルームにて、
コミュニティ政策学科の学生スタッフ座談会&インタビューを行いました!
動画にてその一部をご紹介します。

授業やゼミのこと、学生生活のこと、アルバイトや趣味のことなどで
盛り上がりました。(動画では少々緊張気味?)

インタビューの全貌は、近日このブログにて公開予定です。



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2011年03月02日

【模擬講義】市民と公務員、2つの力で支えるコミュニティ(平 修久 先生 )

まちを良くしたい、それが公務員の原動力

公務員は、利潤追求や儲けを考えずにできる職業です。あなたがまちを良くしたい、市民のために働きたいという思いがあれば、非常にやりがいのある仕事であると言えます。しかし実際は、理想と現実の板ばさみで厳しい部分も多くあります。

 例えば、生活保護では「助けたい」という願いと、予算という現実がぶつかってしまいます。多様な市民の声を聞くことと、出来ないことを分かってもらうことのどちらも大切なのです。コミュニティ(地域社会)を充実したものにするためには、いかにより良い人間関係を作るかがポイントになってきます。トップに立つ市長、そして公務員、そこに暮らす市民にとって良い関係性を築くためには、発想力も大切になってきます。

 市政には、政策の工夫が大切です。例えば荒川区では、GAH(Gross Arakawa Happiness)という、幸福を最高の目的とした政策が行われています。市民を幸せにするために実現したい活動が出来ることこそ、公務員の醍醐味なのです。


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まちのことは失敗から学べ

 公務員には、物事の関係やつながりに対する意識が欠かせません。そのため、まずは自分の行動が社会に及ぼす影響を知る必要があります。地域で実際に活動することで、異世代の交流や大人に接する機会を得ます。そこでの「気づき」の体験が、考える力にもつながっていくのです。

 例えば、あなたは正しい掃除の仕方を知っていますか。掃除はしたことがあっても、それが正しいと言い切ることは出来ないのではないでしょうか。

 人間は経験から多くの物事を学んでいきます。知らずに恥をかくこともあるでしょう。しかし、その失敗から学ぶことこそが大切なのです。そうしないと、自分の世界を小さくし、自分の可能性までも狭めてしまうことになります。コミュニティを学ぶということは、未来の可能性を広げることにつながっているのです。


聖学院大学
政治経済学部 コミュニティー政策学科 教授
平 修久 先生


本年より、コミュニティ政策学科では、「警察官・消防官・一般行政職公務員試験対策プログラム」を開始します。1年次の秋学期から、数的推理、一般知識、文章理解の3科目を正規の講義科目として受講できます。また、3年次の春学期からは大学のキャリアサポートセンター主催の公務員試験マスター講座で基礎から応用までブラッシュアップし、実力を万全のものにすることができます。公務員に必要な講義のほか、自治体職員による「公務員特講」で、自治体の役割、仕事、課題や、全国のユニークな政策も学ぶことができます
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【模擬講義】哲学の凄技(スゴワザ) (谷口 驤齪Y 先生 )

哲学って、役に立つ!

 哲学を知っておくとどんなときに役立つのでしょうか? 生きていればだれでも一度や二度は人生上の困難な壁にぶち当たるはず。

 そんなとき哲学が役に立つのです。どうにもならなくなった状況、壁の前にたたずむしかないような状況から抜け出すには、直面する状況や現実を違う角度からとらえ直して自分の考え方を変え、それを行動に反映させることが必要です。

 哲学のものの見方・考え方は、そのために役に立ちます。なぜなら、「哲学する」ということは、「自分とは異なる考えを持つ他者と対話する」ということであって、それは同時に自分を他者の視座(視点)、さらにはもっと距離を置いた視座に置き、そこから自分を振り返ることで、視野を広げてくれるからです。そして視野が広がると行動の射程も広がります。

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他者との対話のためには、まず自分との対話が必要

 「相手は自分をどう理解しているのだろうか」、「相手とのやり取りを第三者はどうみなすのだろうか」などと考えられるのは、人間だけの特技です。それは、私たち人間が「人と人との関係のなかで、どう生きるべきか」という実際的な問題と格闘していくために、とても必要で有効なものです。

 NLP(神経(Neuro)言語(Linguistic)プログラミング(Programming))と呼ばれる研究分野には、このような“”を洗練させた「三重記述」というテクニックがあります。「自分自身の立場」 「相手の立場」「その双方を評価する審判や観察者の立場」の一人三役をこなし、それぞれの立場の視座から、気づきを得るテクニックです。専門的には、「知覚ポジショニング」などとも表現されます。哲学には、欠かせない思考のメソッド(方法)です。

このような思考を身につけているということは、自分自身の視座を自然に、しかも瞬時に切り替え、相手や第三者の立場に立って、そこから自分を振り返り、理解の範囲を広げる能力を発揮できるということなのです。もちろん、この能力は生きていく上でいろいろなことに応用が利きます。


聖学院大学
政治経済学部 コミュニティ政策学科 教授
谷口 驤齪Y 先生


高校で接した「哲学」では、世界史などに登場する、賢人の名前や業績を学んだと思います。「哲学」と聞くと、すごく難しい学問かと思うかもしれません。哲学は、理工系のように、物質など、「モノ」を研究対象とする分野ではなく、“よりよく生きる”という課題に真正面から向かい合う知的な営みです。さまざまな専門分野で当たり前とされている価値観や、世界の在り方や、人々が生きるために直面するいろいろな問題や悩みについての知識や考え方を整理統合して、世の中のために役立てることも「哲学」の役割です。





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【模擬講義】哲学って、現実的!? (谷口 驤齪Y 先生 )

現実の観察こそ、知識の始まり

哲学は、単なる観念の集まりではありません。世界や自己や他者についてのまとまりのある考えや知識を批判的に探究します。言い換えると、哲学は、生の現実を言語を介してとらえることから始まっているのです。特に、人間同士の間に成立する考えや知識は、言語によるやり取りに依存します。

 ところが、人間同士のコミュニケーションの実に70%以上は、目の動きに代表される顔の表情、身振り、声色など、言語以外の非言語の部分が占めていると言われています。特に、会話や対話の場面では、相手の表情や仕草も含めて、すべてが自分に向けて発信されている情報になります。ですから、相手とのやり取りの中で一番大切なことは、相手をよく観察することなのです。

調べる 対話 画像.gif

目の動きから心の動きが読み取れる?

 哲学には、知覚と心とコミュニケーションの関係を研究する分野があります。例えば、目の動き(眼球動作)と心の動きの間には一定のパターンがあることがわかっています。

 質問者と対面した会話(質問)の中で、回答者の目の動き(視線の先)を、回答者の左側(記憶)か右側への動作(構築)、斜め上(視覚)か斜め下(触覚)への動作、左右水平の動作(聴覚)からなる6通りの方向に分類します。

 左斜め上を見る場合は、過去に体験した記憶を視覚的に呼び起こす眼球動作であり、右斜め上を見る場合は、イメージを視覚的に構築する(作り上げる)眼球動作です。嘘を言っているときの相手の目は右斜め上を一瞬向くことが多いのです。さらに、右斜め下に視線を落とした場合は、過去に体験した身体の運動感覚や触感を呼び起こし、左斜め下の場合は、心の中で独り言など内的対話を行っていることがわかります。

 例えば、私が学生に遅刻の理由を質問したときに、その学生の視線が左斜め下に行き、すぐに右斜め上に行くようであれば、「“やばい、うまく言い訳しなきゃ”なんて心でつぶやいてから、話を構築している(作っている)な」、と推測することができます。



聖学院大学
政治経済学部 コミュニティ政策学科 教授
谷口 驤齪Y 先生


 高校で接した「哲学」では、世界史などに登場する、賢人の名前や業績を学んだと思います。「哲学」と聞くと、すごく難しい学問かと思うかもしれません。哲学は、理工系のように、物質など、「モノ」を研究対象とする分野ではなく、“よりよく生きる”という課題に真正面から向かい合う知的な営みです。さまざまな専門分野で当たり前とされている価値観や、世界の在り方や、人々が生きるために直面するいろいろな問題や悩みについての知識や考え方を整理統合して、世の中のために役立てることも「哲学」の役割です。
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【模擬講義】哲学をコミュニケーションに役立てる(谷口 驤齪Y 先生 )

ご注文は、以上でよろしいでしょうか?

 最近、高校生に人気の高いアルバイトは、ファミレス、ファストフード、コンビニなど、お客さんと接する機会が多い業種が、上位を占めているそうです。あなたも、ファミレスなど、お客さんに接するアルバイトをした経験がありませんか? 

 店員が注文を受ける際に「ご注文は〜でよろしいでしょうか?」と、注文内容を確認しますが、それはどのコミュニケーションにとっても有効な方法だと思います。しかし、せっかくアルバイトで身に付けたこの方法を、アルバイトを辞めた次の日にはケロリと忘れてしまい、実際の生活場面で使わなくなるのは、とてももったいないことです。

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地図は、現地にあらず
 
 人と人とのコミュニケーション、特に対話や交渉においては、まず相手の発言の「意図」を正しく理解し、次に自分が理解した相手の発言の内容を相手に伝え、そう理解していいか「確認」を取りながら会話を進めれば、お互いに誤解がなく、スムーズなコミュニケーションが図れます。

 意図とは、意識の内容の図のようなものです。哲学では、「人の認識は一致するのか」 、「その一致の基盤は何か」、などといった問題をめぐって激論を交わしてきましたが、この議論自体に一致がないのです。というのも、哲学では同じ語彙がまったく違う意味で用いられることが多く、同じ言語でさえも、意思疎通が困難なのです。

 ある人が持っている現実についての認識や考えは、別の人のものとは異なるのが現実です。比喩を使って言えば、 「どの地図(観念)も、実際の土地(現実)とは異なる」のです。この洞察は、よりよいコミュニケーションに役に立ちます。それには、相手がどんな「地図」を下敷きにして現実をとらえているかを確認することが重要です。

 こちらが相手の「地図」をどう理解しているのかを、こちらの「地図」で言い換えて伝えてあげることに、コミュニケーションの成功の鍵があるのです。




聖学院大学
政治経済学部 コミュニティ政策学科 教授
谷口 驤齪Y 先生

高校で接した「哲学」では、世界史などに登場する、賢人の名前や業績を学んだと思います。「哲学」と聞くと、すごく難しい学問かと思うかもしれません。哲学は、理工系のように、物質など、「モノ」を研究対象とする分野ではなく、“よりよく生きる”という課題に真正面から向かい合う知的な営みです。さまざまな専門分野で当たり前とされている価値観や、世界の在り方や、人々が生きるために直面するいろいろな問題や悩みについての知識や考え方を整理統合して、世の中のために役立てることも「哲学」の役割です。
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